石巻の今 ときどき世界

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石巻市渡波の住民団体が大震災伝承看板を設置

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◎ 東日本大震災の時に石巻市渡波保育所で避難生活を送った住民有志による復興支援団体「チームわたほい」(遠藤伸一代表)。震災から丸8年を前に、渡波地区の震災状況を伝承する看板を遠藤代表の自宅跡(石巻市長浜町)に設置した。

被災状況や「わたほい」のこと、津波への警鐘など記載 

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看板設置作業

 縦横1メートルの看板には、渡波地区の大きな地図を配置し、被災した場所や現在の避難所を数字で示し、地図の外の名称や写真に結びつけている。チームわたほいの結成に至る渡波保育所での避難生活のことや、渡波地区の被災概要もある。さらに津波の速度や、過去の経験から「大丈夫」と思い込むことの危険性も指摘している。

災害を考えるきっかけに

 3月10日に最終の設置作業を行い、関係者に披露した。遠藤代表は「ここにはチームわたほいの事務所や遊具があるが、普段は誰もいない。訪れた方に、この看板で渡波の被災状況を分かってもらえると思う。そこから災害を考えるきっかけになり、次に来る災害から命が助かることにつながればうれしい」と語る。

 3人の子どもを震災で失った遠藤さんはまた「楽しい場所だった自宅跡をさみしい場所にしたくなかった。看板で震災の伝承にもつながる。皆さんの協力に感謝したい」と話した。 

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大型の木製遊具「虹の架け橋」

 遠藤さんの自宅跡にはチームわたほいの事務所と遠藤さんが木工職人の腕を生かして造った大型の木製遊具「虹の架け橋」がある。

3.11メモリアルネットワークのプロジェクト宮城県内第1号

 看板の設置は、震災伝承活動のネットワーク「3.11メモリアルネットワーク」(事務局所在地:石巻市)による「東日本大震災伝承看板設置プロジェクト」の支援を受けた。同プロジェクト県内第1号。岩手県では2月10日に宮古市田老のNPO法人津波太郎が支援を受け、第1号を設置している。同プロジェクトは、今後も各地の団体と共同で看板設置を進めていくとい。