石巻の今 ときどき世界

地元新聞の元記者が石巻・東松島・女川の観光や食、漫画、猫、震災・防災などの地元情報を紹介します。ときどき世界のまち歩きも書いていきます。

東日本大震災でも落ちなかった巨岩に合格祈願

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 崖の上部から突き出た丸い巨岩。「地震が来たら落ちそう」に見えるが、2011年3月11日の東日本大震災をもたらしたあの大地震(マグニチュード9.0)でも落ちなかった。宮城県石巻市の北上地区にある釣石神社は、周囲約14mの巨岩がご神体だ。1978(昭和53)年6月12日に発生した宮城県沖地震(マグニチュード7.4)でも落ちなかったことから、受験の神様として参拝者が増え、有名になった。

釣石神社に受験生がぞくぞく参拝

 まだ松の内ということで、中学生や高校生らしき子どもと一緒の家族連れがたくさん参拝に訪れていた。わが家も東日本大震災前だが、二人の子どもの合格祈願に幾度か参拝したことがある。長男は大学受験で苦戦したが、なんとか現役で合格、長女も希望がかなった。今回、あらためてその御礼の参拝をした。

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中央上の丸い巨岩と左下の岩が対でご神体となっている。下の岩には合格祈願の絵馬が岩に回された綱に吊るされている


 岸浪均宮司に話を聞くと、正月3が日の参拝客は例年よりやや多めの9,000人に上った。この日も500人ほどになるという。巨岩の下の境内にも比較的平らな巨岩があり、こちらには周囲に張られた綱に合格祈願の絵馬がびっしりと吊るされている。高校や大学の志望校を祈願するものが多い。中には薬剤師などの国家資格の合格を祈願するものもあった。宮城県内の参拝者が多いが、遠くは関西から訪れる人いるという。

 高校、大学受験はこれからが本番。不安がある方は、釣石神社に祈願してみては。まだ間に合いますよ。

 拝殿に通じる石の階段に青色の印がある。東日本大震災の津波が到達した高さの表示だ。163段の下から36段目。地面からは8m前後だろうか。岸浪宮司に津波が襲った後の写真を見せていただいた。社務所は流され、「地面はえぐられて水深5mになった所もあった」という。2016(平成28)年に新しい社務所が完成。駐車場もある。

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階段の青色の部分が東日本大震災の津波が到達した高さ。丸い巨岩のすぐ下あたりの高さだ

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階段を上り巨岩の南側から望む北上川河口。手前の川に架かっていた橋が復旧が待たれる

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163段の階段を上ったところに拝殿がある


 釣石神社は1618年ごろ現在地に遷宮されたという。本来は、丸い巨岩と境内の巨岩が対の陰陽神として、縁結び、夫婦円満、子孫繁栄に御利益があるとされている。岸浪宮司によると、厄払いの祈とうをする人も増えているとか。年間、およそ3万人の参拝客が訪れる。

 釣石神社は三陸自動車道河北ICから車で約25分。入り口が分かりにくいので通り過ぎないよう道端の小さな案内看板を見逃さないように。 

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 堤防上の道路(右)を河口に向かって走ると、左側にある案内看板。ここを左折すると下の写真の「にっこりサンパーク」の看板がある。その手前で右折すると釣石神社にたどり着く

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周辺施設

 近くには「石巻市復興まちづくり情報交流館北上館」や「石巻 川のビジターセンター」「石巻市北上観光物産交流センター」がある。観光物産交流センターでは、地場産のワカメやアワビ、ウニ、ホタテなどの水産加工品などを販売している。

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にっこりサンパークの看板手前を左折するとすぐ近くにある石巻市復興まちづくり情報交流館北上館の内部。復興の様子などが分かる